「つなぐ伝統展」― 言の葉を、西陣の絹にのせて。
みなさん、こんにちは!小江戸川越のアトリエから書の魅力をお届けする、矢部澄翔です。
今回は、2015年11月29日の活動記録から、横浜赤レンガ倉庫で開催された「つなぐ伝統展」を振り返ります。
詩歌・西陣織・書——異なる分野の伝統と才能が、「掛け軸」という一つの小宇宙の中で融合した、美の競演の記録です。
西陣織 × 詩人 × 書の「つなぐ伝統展」
会場は、横浜の象徴的な歴史的建造物「横浜赤レンガ倉庫」。本展「つなぐ伝統展」は、三つの伝統が響き合う画期的な展覧会でした。
- 日本全国の優秀な作家から寄せられた、俳句や短歌などの詩歌作品(言葉)。
- それを受け止める、京都が誇る伝統工芸「西陣織」の表装(絹の裂地)。
- その裂地に、詩人の魂である言葉を直接揮毫する矢部澄翔の書。

絹に墨をのせる——西陣織への揮毫という挑戦
紙ではなく、凹凸のある織物に文字を書くことは、筆先のコントロールに極めて高度な技術を要します。
絹の光沢、織りの質感、そして墨の潤渇。それぞれが響き合うよう、文字が最高級の西陣織の中で「呼吸」するように、一点一点、集中して筆を運びました。
100本の掛け軸が織りなす、言葉の森
会場には、約100点にも及ぶコラボレーション掛け軸が一堂に展示されました。きらめく絹と舞う墨が織りなす光景は、まるで言葉の森のよう。訪れた方々を、日本語の美しさと伝統工芸の粋が出会う空間へと包み込みます。
歴史ある赤レンガ倉庫の空間に、現代の歌人の想いと、伝統工芸の粋、そして書の息吹が重なり合う。それはまさに、日本の「伝統」を未来へと「つなぐ」壮大なインスタレーションとなりました。
展覧会・作品展の記録はARTWORKSのページにまとめています。
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